『エロチックな旅』の次に『絵画を語る』を読んだ。白水社・新書版。ムッ。池田満寿夫は熱海で地震に驚いた愛犬に飛びつかれて昏倒。心不全で急逝の半年後。「あとがき」は佐藤陽子が描いていた。

 冒頭はピカソへのオマージュ。86歳に10ヶ月で銅版画347シリーズ〝エロチカ〟完成。マティスは色彩の画家で、ピカソはフォルムの画家。マティスは主題より美を追求だが、ピカソは考えること、感じることが描くこと。よって生きている限り完結なし、と書いていた。〝エロチカ〟後も死ぬまでの3年間に156点も描きまくった。池田はその姿を「死からの逃亡、生と性の執着」と記し、女(性)への尽きぬ欲望が創造力の源泉だったと書いた。だが自身は〝生と性への執着〟が強くなるだろう老人期前の63歳であっけなく亡くなってしまった。

 マグリットの青い空を分析。次にセザンヌは動かぬものに動く線を見続け、色彩のロートレックは動くものに関心を寄せて、省略法を身に付けたと記す。他にコラージュを発明のエルンストの色彩と幻想を語り、ヘンリー・ムーアの素描を認め、イラストレーターのポール・ディヴィスとの交流を語り、ベルギーの幻想派・ポール・デルヴォーの美しき陰毛を語っていた。

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 女、絵、画論・作家論、エッセイ、小説、芥川賞、映画監督、書、陶芸と休みなく取り組み、頑張って・頑張っていたのに突然逝った池田満寿夫。のんびりと隠居暮らしのあたしも、少しは頑張らなければいけないと思って、描き始めた相撲の〝組んづ解れつ・四十八手〟の幾つかを描いてみた。

 ★池田満寿夫関連で読んだ本=「エロチックな旅」「絵画を語る」「日付のある自画像」(以上本人著作)、「芸術と人間・池田満寿夫」(毎日グラフ別冊)「池田満寿夫~流転の調書」(宮澤壯佳著)

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